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2007年度 公開事例研究会
 
(2007.10.21)

「都市のブランディングを探る in 堺」
              〜環濠都市堺の旧市街地まち歩き


『堺の悩みは堺ブランドを復活させるか』

都市計画学会関西支部 事例研究委員会
会友  難 波  健

 1年8か月ぶりの公開事例研究委員会は、快晴の堺を舞台に行われた。

1 刃物とブランド
 堺HAMONOミュージアムに集合し、堺刃物商工業協同組合連合会専務理事の味岡知行さんと柏崎さんから堺にまつわる興味深いお話をうかがった。
 堺の鉄砲をルーツとして、刃物と自転車に展開していること。全国の刃物は堺から発しているが、軒先を貸して母屋と取られたようなところもあること。何より、後継者が問題であること、これは線香にも共通した問題である
 大阪府立堺工業高等学校定時制過程の土曜日開講科目として「堺学」が設けられ、この中から後継者の生まれる土壌が培われていることに都市のブランド維持の希望をみた。

堺HAMONOミュージアム外観 お話を聴く会場風景



2 ちんちん電車とLRT
 私は、南霞町で環状線を阪堺電車に乗り換え、妙国寺前で下車した、久しぶりのちんちん電車であった。今回の堺探訪の一つのテーマにLRTの導入によるまちづくり、あるいは、まちの活性化のためのLRT導入があった。
 詳細はわからないが、南海本線、阪堺線、南海高野線、JR阪和線そして地下鉄御堂筋線が南北に走る堺での東西輸送機関のあり方は、確かに興味ある大きなテーマであることは感じられた。

南霞町駅から北、ガードは環状線 綾ノ町
大道筋の中央を走る阪界電車軌道
LRT構想路線(堺市パンフレットより)
堺まつりの警備と大工装束の人



3 そしてまち歩き
 折からの堺まつりの中、「環濠都市・堺歴史文化クラブ」世話人の志賀 和子さんの案内でいくつかの堺の歴史を廻った。

旧環濠の石積み 堺県庁跡の碑 本願寺堺別院(堺県庁が置かれた)
綾之町商店街
看 板
古民家再生プロジェクト
河口慧海 生家跡
2007.11.1オープンの「鳳翔館」の借オープン、お茶と御菓子をいただく。
環濠位置(志賀さん資料より)



4 堺ブランドの観光
 都市観光の最後は堺東駅platplatの湖中での懇親会に至った。
 歴史都市堺が環濠都市であること、そしてまだまだ古い堺が残っており、それをどう活かしていくか思案中である悩み多き都市であることは今回の研究会で理解できた。
 LRTは、その悩みを解きほぐしていくためのハードルとして捉えることが今の堺を理解する上でわかりやすいのではないだろうか。