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和束町の茶産業振興と地域づくり(2009年8月22日 京都府和束町)

 和束町は、宇治茶の一大生産地であり、現在も傾斜地に茶畑が広がる。この茶畑の景観を「景観資産」の第1号として登録し、また、「和束茶」の名で高級ブランドとして売ることでお茶の生産者(農家)を護るための施策を展開している。
 景観資産である茶畑を見学したのち、和束町町長、職員諸氏からお話を伺い、和束茶と茶団子をいただきながら、事例研委員とでフリーディスカションをした。

 世界ブランドの宇治茶、その半分は和束で生産されている。問屋は宇治茶の各産地から集まったお茶をブレンドして「宇治茶」の名前で売り出す。和束茶は宇治茶の各産地の中でもkgあたりの値段が高い、高級品である。しかし、農家の平均年齢65歳が現実であり、後継者の育成が課題である。後継者としてはUターン、Iターンの若者も積極的に育成対象とするよう行政としてコントロールもしている。

 和束茶の名前を広めるために、積極的に大阪や東京で「和束茶」のフェアを行い、デモンストレーションと販売活動も行っている。また、茶団子、クッキーなどはじめとする、抹茶スイーツ、抹茶スイートドリンクなどの製品開発も行っている。
 和束には「和束茶」という産業があるので、経済活性化はあるていどできているが、若い世代が町外に居住してしまうため、町には要介護の高齢者ばかり残るという状況がおきておいる。限界集落に近づいており、地域の社会的活性化が必要であるというお話だった。

 この現地視察で、お茶の話、日本の文化の話、難しいといわれる農業へのIターンをどうやって成功させるか、無名なまま埋もれていた商品をブランド化することの大変さなど、色々なことを実例として学ぶことができた。
 傾斜地に広がる茶畑の美しさも改めて見直し、日本茶離れしている自分の生活を振り返りました。
 小さい頃、祖母に手をひかれてお茶屋さんに行き、100gいくらでお茶を買い、茶箱のふたをあけて、目の前で量りながら袋に詰めてもらったことも思い出しました。


(文責 事例研究委員会 副委員長 寿崎かすみ)



















(ページ作成:高田剛司)