地球温暖化対策における都市づくりの目指すべき方向
−低炭素都市づくりのための都市計画とは何か?」を考える−
2010年1月22日(金)18時〜20時
於 龍谷大学 大阪キャンパス 研修室
日本都市計画学会の特別委員会「低炭素社会実現に向けた特別委員会」の関西在勤メンバー(以下「低炭素グループ」)の持ち込み企画による特別勉強会を開催した。
話題提供者として3名をお願いし、
滋賀県 杉江弘行氏
京都市 弓削貴義氏
大津市 西本和正氏
司会進行は兵庫県立大学、平田富士男先生が務めた。
公開事例研究会の案内が年末ぎりぎりになり、参加者数に不安があった。しかし、当日会員、非会員合わせて40名程度の参加者があり、講師、低炭素グループメンバ、事例研委員も含めると全体で50名弱の勉強会となった。
はじめの1時間程度、3人の話題提供者から各自治体の取り組み等を伺い、そのあとフロアとの質疑応答、ディスカションが終了予定の20時をまわるまで続いた。
京都市からは、伝統的な町家の知恵を活かし、空調機器に頼らない生活もひとつのモデルとして提案され、京都ならではの発想が興味深かった。滋賀県からは琵琶湖を抱える環境先進県ならではの問題意識にたち、さまざまなまちのイメージ、生活空間のイメージを提案された。大津市は住宅地開発がまだまだ続いているなかで、実際に市民にどう意識付けをし、「低炭素」の方向に向かうかが難しいという実施していく上での課題が投げかけられた。
その後の質疑応答を含めたディスカションの中でも、さまざまな課題や、他府県での取り組みについてなどの議論がなされ、今後、「低炭素社会実現」に向けて解決しなくてはならない問題、課題をたくさん、研究課題として残された。このような意味でとても意義のある会であった。
(文責:事例研究委員会 副委員長 寿崎かすみ)
(ページ作成:高田剛司)