2002年度 関西まちづくり賞の選考にあたって

 関西まちづくり賞は、関西におけるまちづくり及び都市計画の進歩・発展を目的として1998年に創設された。2002年度の募集対象・資格、募集期間については、2002年11月21日の第1回委員会において決定された。

 周知期間を経て応募された事業4件のうち、2003年3月18日に開催した第2回委員会において、次のようにとりまとめた。
 まず、選考にあたり昨年の選考ポイントであった、2点、すなわち、「まちづくりとしての先例・先導の役割を果たしていること」、「まちづくりに対する今までにない視点の取組みであること」の2点を今年度も継承することで意見の一致を見た。
 今回の応募事例について、各委員の評価を総合すると、総論としては、対象となるフィールドは異なるものの、応募事例の4件とも “まちづくりにかかる地域の取り組み“であり、これらは、その手順がマニュアル化されるようなものではなく、ひとつひとつが、異なる取り組みが求められること。また、まちづくりという限られた時間と空間の条件の中で結論を得る必要があるが、各事例とも最大限の創意工夫をこらしていることなど、基本的にはどの事例もまちづくりとして相当の評価を有するものである。
 このような中で、特に@「京都の都心界隈における地域共生のまちづくりの取組」(地域共生の土地利用検討会)については、次の2点で評価が高かった。すなわち、
1)京都のまち屋というわが国の伝統的なまちなみをかつて形成していた地域の中で、高度利用された集合住宅の建築について時間をかけコミュニティーを大切にしながら建築物の完成まで至ったこと。
2)建築物のデザインについて、専門性の要求されるなかで、地域の事情と市民参加の中で実体としての答えを見い出したこと
である。 そのため、当事業を2002年関西まちづくり賞の授賞決定対象とすることで意見の一致を見た。
  以上、最終の選考結果及び選考にともなう総評などについてとりまとめ本委員会の結論とする。

 なお、これらの表彰及び受賞業績のプレゼンテーションは、2003年4月24日(木)に大阪市立難波市民学習センター(OCAT4階)において開催された日本都市計画学会関西支部2004年度総会に引き続き行われました。

             2002年度  関西まちづくり賞選考委員会 
                                   委員長     藤田 健二    (大阪府)